第22軍団プリミゲニア (Legio XXII Primigenia) はローマ軍団のひとつ。カリグラによる創設になり、紋章はカプリコンと ヘラクレス 。
カリグラによる創設すぐに彼の指揮のもと 高地ゲルマニア のモグンティアクムへ駐在される。そして69年の内乱では第22軍団は ウィテリウス を支持したが、敗北。しかし勝利したウェスパシアヌスからは存続を許された。その後も3世紀までモグンティアクムに駐留した。後のローマ皇帝ハドリアヌスはこの軍団でトリブヌス・ミリトゥムを勤めている。また駐在は高地ゲルマニアであり続けたもののアントニヌスの長城を築くために一時ブリタンニアに赴いている。
アレクサンデル・セウェルスの治世の際にはゲルマン人 アラマンニ族 との調停を結ぼうとする皇帝と対立、皇帝を殺害してマクシミヌス・トラクスをローマ皇帝として支持、 軍人皇帝時代 の幕開けを作った。
また268年に「プリミゲニア」という部隊が ガリエヌス のもとでゴート族と戦ったという記録があり、これは第22軍団ではないかと考えられている。しかし翌年にはガリエヌスは暗殺される。そして第22軍団の軍団長の ラエリアヌス がガリア帝国の皇帝としてポストゥムスと対立した。