第4軍団フラウィア・フェリクス (Legio IIII Flavia Felix) はローマ軍団のひとつ。ウェスパシアヌスによって第4軍団マケドニカが解散となった後で再編された。紋章はライオン。「フラウィア・フェリクス」は「幸運なるフラウィウス」の意味。

軍歴

解散となった原因は、恐らく前年の内乱でウェスパシアヌスの対立していた ウィテリウス を支持したためであろうが、再編された第4軍団はウェスパシアヌスの 氏族名 「フラウィウス」を名乗るようになった。改編は70年の7月か8月であったろうと考えられている。そして第4軍団はダルマティアのブルドゥム駐留、 第7軍団クラウディア の後任となった。そして86年ダキア人が帝国領内に侵入し始めると、ドミティアヌスは軍団をモエシアに移動させる。

時代は下って五賢帝の時代、トラヤヌスの在位の際には彼の指揮のもとでダキア戦争に従軍、そしてマルクス・アウレリウス・アントニヌスの治世の時には共同皇帝ルキウス・ウェルスのもとでパルティアとの戦争に参加した。

そして 軍人皇帝時代 になると、第4軍団はセプティミウス・セウェルスを支持、ペスケンニウス・ニゲルクロディウス・アルビヌスを敗った彼はローマ皇帝となり、セウェルス朝の始祖となった。

東方パルティアの滅亡後、サーサーン朝との戦闘にも参加した記録があるが、その後も駐在地はモエシアのままであった。


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